日本人の癌死亡は一位肺癌ですが、消化器癌では胃癌が一位です。胃癌の治療は20年前と大きく変化しています。 早期癌の中で、腫瘍径1.5cm以下、粘膜内癌、分化型腺癌では内視鏡切除を行っています。 胃癌の手術も変化し、日本胃癌学会のガイドラインに準じて、患者さんに最適な手術を行い、QOL(生活の質)の向上を目指しています。 5年生存率はstageTa97.4%、Tb88.6%。U65.5%、Va47.8%、Vb37.5%、W0%であり良好な成績を得ています。 大腸癌は増加傾向にあり、s状結腸癌、直腸癌が増えています。とくに直腸癌の手術は変化しており、 肛門機能を温存する前方切除術が主流です。以前のように人工肛門を造設する手術は非常に減少しています。 内蔵神経を残すことにより、排尿機能や性機能も保持され、患者さんのQOLの向上を図っております。 消化器癌の化学療法は「つらいもの」との印象がありますが、最近の治療は副作用も少なく、嘔吐や白血球減少をなくする薬剤が開発され、 安全に治療を受けることができるようになってきました。とくに外来での化学療法も非常に増加しております。 胃癌では5-FU+LV療法、大腸癌ではFOLFOX、FOLFIRI療法と最新の治療を外来にて行っております。