NURSES
Interview
症例数が多いからこそ、日々の気づきが重要
年間約2,600症例の手術が行われる羊ヶ丘病院で、看護師長を務める小杉さん。
1日の手術が円滑に行われるよう計画・実施するため、整形外科医の業務スケジュールを把握した後の小杉さんは、手術時間の調整を適宜に行い、手術室スタッフとも綿密なコミュニケーションをとる。また病名に応じて様々な手術機械が用いられることから、医師のオーダーにあわせた機械を用意し、患者様に使われるインプラント(体内に埋め込み固定材料)も専門業者と詳細に打合せ、滞りのない手術環境を整えていた。
こうした業務のほかに、勤務医の変更や手術手技の変更にもフレキシブルに対応。手術室のスタッフが困惑することなく、ばらつきのない業務が行われるよう、業務マニュアルの整備や朝のミーティング時間におけるチームでの情報共有など、細かな配慮も忘れない。現場でのエラーにも、環境やシステムの見直し・改善を図り、チーム全体で解決していく組織力を根付かせている。その結果、羊ヶ丘病院では多くの手術が効率的かつ安全に実現され、患者様の早期復帰を目指した治療に役立っている。

より安心して整形外科治療を受けられるために
小杉さんは、現場の業務だけではなく、学術活動にも力を入れている。整形外科に特化し、多くの手術症例数に携わることで明らかになる臨床の課題点。それらの課題を現場のなかで正しく解決するため、さまざまなデータを収集し、科学的に結論を導いていた。まとめたことは、院外の医学会に発信。研究活動は、看護師のなかでも苦手意識を抱きやすいとされているが、小杉さんは研究テーマの選定から論文を書き上げるまで、スタッフを丁寧に導き、1年に3例程度の研究報告を行っている。こうして自らがスタッフとともに知り得た解決策は共有され、整形外科治療を受けられる多くの方に役立てられている。
患者様とご家族に寄り添う看護
多くの取り組みを実践している小杉さん。これからのことを尋ねると、「毎日が気づきの積み重ね。もっと患者様やご家族にとって、良い結果に結びつくような取り組みをしたいですね」と話してくれた。ぜひ多くの患者様が、より安心して手術を受けられる環境づくりに励んでいただきたい。
取材:2018年3月
実は、切り替え上手なんです(笑)
多くのオペに立ち会いながら、オペ室全体の管理にも目を配る小杉さん。家に帰ってからの時間と休日は、しっかりとオフモードに切り替えるという。土日のお休みでは、思いっきり大好きな北海道日本ハムファイターズを応援する!平日も、病院から帰って過ごす時間が限られているものの、ちゃんとリラックスした状態になれているという。オンとオフのメリハリをつけているからこそ、日々の仕事で集中することができているのかもしれませんね。
駆け足で颯爽と登場し、業務に戻っていかれた小杉さん。この日も、すべての手術枠が埋まっているという忙しい中での取材だったが、終始笑顔を絶やすことなく自らが携わった研究を話してくれました。